レポゼッション・メン

ジュード・ロウ主演のSF映画レポゼッション・メン」を観ました。最後の結末に痺れたので感想を書きます。

チェック:『マッチスティック・メン』の原作者でもあるベストセラー作家、エリック・ガルシアによる原作をジュード・ロウ主演で映画化したSFサスペンス。人工臓器で長寿が可能になった近未来を舞台に、人工心臓を埋め込まれた臓器回収人の男が真実を追い求める姿を描く。共演には『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィッテカー、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のリーヴ・シュレイバー、『ブラインドネス』のアリシー・ブラガら実力派がそろう。

ストーリー:人工臓器により長寿が可能になった近未来、高額ローンの返済が滞るとレポ・メンと呼ばれる臓器回収人が強制的に人工臓器を取り立てていた。レミージュード・ロウ)は腕利きのレポ・メンとして恐れられていたが、ある出来事によって人工心臓を埋め込まれてしまう。多額の借金を背負い追われる身になった彼は、謎の女性債務者ベス(アリシー・ブラガ)と出会う。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008707

実は本作品、終わり10分前まではクソ映画だと思ってました。しかし、最後の結末を観てすべてがひっくり返り高評価に変更。

バイオレンス要素が入っている大衆向けSF映画でこんな展開を観たのは初めて。(バイオレンス要素が入っていないSF映画では他に1本知ってますが・・・)全く頭を使わずに観ていたのに、こんなオチを見せられたらビックリしましたよ!!!今考えると、俺が本作に対してクソだと思っていた理由はすべてこのオチへの伏線だったんですよね。そう考えたら、すべてがやられた感がしました。

エリック・ガルシアの原作が良い!っていうのはもちろんのこと、映画制作陣の見せ方もなかなか評価できるものであると思います。特に、相棒の見せ方に関しては、フォレスト・ウィッテカーの役者のキャラクターを生かしていた。普段、映画の中で悪の象徴として出番の多いフォレスト・ウィッテカーが最後の例の部屋であんな行動に出ること自体がおかしいんですよね。見終わった今では納得ですが、映画をオチを生かした違和感全開の伏線でした。他にも進んでいく部屋の感じとか、ムダにかっこよくなるアクションとかも全部伏線だったんですよね。

頭使わなくてもいい映画でここまで伏線が盛り込まれて、かつ、あんなオチを見せられたら高評価になってしまいますよ。

しかし、人によっては嫌いな部類のオチなのであんまり人にオススメできる映画じゃないです。観る際には、私にノンクレームでお願いします!笑